2010/11/01

東京で滋賀中央観光バス株式会社東京タクシー営業所タクシーに乗ってはいけない

10月30日土曜日友人、というか先輩の追悼会が新宿のハイアットリージェンシー東京で行われた。

新幹線で東京に着き、三歳児と四か月児を釣れていたこともあり、八重洲口からタクシーで移動することにした。台風の影響で、タクシー乗り場は混雑を極めており、やっと順番が来たので乗り込んだのがタイトルにある滋賀中央観光バス株式会社東京タクシー営業所(江戸川区に営業所がある、東京のタクシー会社。滋賀県から来ているわけではないらしい)のタクシーだった。

「西新宿のハイアットリージェンシーまでお願いします」
「うぅ」(ちゃんと返事しない)

「高速が使えるかみてみます」(なんだしゃべれるんじゃねーか)

(ナビに高速の渋滞表示がみえてるのに、へんなジジイだな)

「あ、ダメですね、下道いきます。20号線が混んでるだろうけど…」

(甲州街道30km?3.0km渋滞と道路標識があったから)
「運転手さん、今の表示、3キロ?30キロ?」

(無視、返事なし。聞こえなかったか?俺の声、でかいからたいてい聞こえるはずだが)

無言でホテル玄関に到着。支払い終えて、ベルボーイ(ガールだったが)さんに荷物を預けて、あとについてチェックインデスクに。

「縄様、当ホテルではなく、ご予約はハイアットリージェンシーでのようですが…」
「は?ここは?」
「よくお間違えになるんですが、パークハイアット東京でございます。ただいま、ハイアットリージェンシーに確認いたします。やはりあちらでございます。タクシーまでご案内いたしますので…」

ということでたった一区間だけど、またタクシーで移動。で、件の滋賀中央交通タクシー(この時点ではタクシー会社はわかっていない。いちいち確認しねーだろ?)の領収書をみてみると…

金目鯛、ビール?なんじゃこりゃ???日付も6月25日だし…あのヤロウ、わざと間違えたホテルに連れてきて、領収書もテメーの飲み食いしたヤツにして…はじめから騙すつもりだったか!

俺はタクシー会社がどこだったが覚えておらず、運転手の名前もみなかった。助手席側の後ろに座ったためヘッドレストに邪魔されて会社名・運転手名が記載されたパネルがみえなかったし、そもそも気にしてないからわざわざ身を乗り出してみることもなかった。

家内が「たしか滋賀なんとか交通って書いてあったよ、運転手名はなんとか徹雄だったと思う、上の名前はなんだったっけなぁ?」

「滋賀?東京にそんなのあるか?」「待って、検索してみる(と、iPhoneでGoogle検索)。あった!」

「もしもし、そちらにタクシー部門ってある?あ、そう。タクシー部門は別なの?じゃ、番号教えてもらえます?はい、お世話様でした」

「お宅の会社になんとか徹雄ってのおるか?徹底するの徹に英雄の雄。おるんやな。実はそのジジイのクルマに乗ってハイアットリージェンシーに行くはずやったんや。せやけどな、そのジジイ、パークハイアットに着けよったわけや。遠回りはする、目的地が違う、これくらいやったらまだ我慢もするわ。渡された領収書はジジイが飲み食いした、どこぞの食いもんやの、それも6月のヤツや。おのれの会社はそういう客をなめた営業しとんのかい!すぐにそのなんたら徹雄に連絡とって、ハイアットリージェンシーの2631号に泊まってる縄んとこ行くよう伝えぇや!」

追悼会場の地下一階、クリスタルルームの前のロビーにて。

「こらジジイ、おどれ、人なめとんのか?なんじゃこりゃ。おどれの飲み食いの領収、客に渡してどないすんねん?わざとやっとんのか?ボケとんのか?」

営業所長「どうも申し訳ございません。そのような領収をお渡しするなんてことはないんですが…」

「ん?そしたら何か?俺が間違えたゆーんかぃ?ま、えぇわ、ともかく、いらんゆーた釣り、返せや」

「領収書、ホンモンくれや、食堂かなんかのんやのーて、タクシーのヤツやで」

運転手「お渡ししましたけど」

「もーてへんわぃ!お?おどれが丸めてもっとんのは何や、開いてみしてみぃ。これ、領収書いうもんとちゃうんかぃ?何が渡したや、ボケ!こんなクチャクチャにしよってからに、何考えとんじゃぃ、ハゲ!所長、みたか?このハゲが渡したゆーた領収書、こないしてもっとったんや。タク降りるときかて渡したつもりで別のん渡したゆーこと、よぉわかるやろ?」

「こら、ハゲ!おどれいくつや?はぁ?52だぁ?俺は55や。俺より若いんかぃ!老けてとんなぁ、おどれは!70前くらいかおもたわ。若年性アルツハイマーやったんやな。お前、はじめからタクシーやっとんのか?ちゃうやろ?やっぱしなぁ、リストラ組かぃ。あたりまえやの、俺が社長でもおどれみたいなボケたクソハゲはクビにするわ。ボケ、ハゲ、カスいっぺん病院いけ!」

「ん?そっちに丸めてもっとんのは何や?あぁ?俺の電話番号書いたメモか?広げてみぃ。何やナワて?おどれに呼び捨てされるいわれはないわぃ!これ、どないするつもりやったんや?丸めてそこらにほるつもりやったんかぃ?誰がが拾って、俺の個人情報を手に入れることになったかも知れんねやで!よこせ、わしが処分しとくわ。で、ハゲ、どないするつもりや?」

運転手「…(蒼ざめて無言)」

「(ひときわ大声で)土下座せんかぃ、ボケ!」

運転手「…(あわてて土下座)」

人目がなく、もう少し若い頃なら土下座して下げたハゲ頭を踏みつけてるところ。年取って温厚になったから何もしなかった。

「所長、おのれの会社のタクシー、もう二度と乗らんど!死んでも乗るか!こんなんで金とるんか?全部返却やな?慰謝料はどないすんねん?」

ということで、そのハゲの胸ポケットに入ってた俺の渡した五千円札、パークハイアットからハイアットリージェンシーまでのタクシー代710円、他にもってた千円札2枚をすべて取り上げ、ついでだから安モンのワイシャツの胸ポケットを引き裂いて、

「あ、ごめんな、ちょっと力入れたら破れてもた!安モンのシャツやからしゃーないのぉ」

ハイアットリージェンシー東京のスタッフのみなさん、追悼会会場係のみなさん、大声で迷惑かけてすみませんでした。若い頃なら手も足もでてたから修羅場だったかも知れないけど、今回は暴力沙汰にはならなかったから許してね!

で、取り上げた五千円札は、追悼会のあいだ、部屋で待ってる家内が呼んだ友人が帰るときのタクシー代として渡したから儲けは二千円ほどってことになる。